僕はテレビや雑誌などで見て、憧れていた料理がありました。それが、中華料理の北京ダックだったのです

素敵な店で素敵なディナーを!
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中華料理の中でも、憧れていた北京ダックを

中華料理の中でも、憧れていた北京ダックを僕は一応、恵まれた環境に育ったなと、今思っています。子供の頃から外食が多く、体も大きくなってしまいました。色々なところに連れて行ってもらって、色々なものを食べてきましたが、それでもまだ食べたことがないものがありました。それは、中華料理の北京ダックでした。テレビや雑誌などではよく見ますし、中華料理店にも連れて行ってもらっていましたが、北京ダックは食べたことがありませんでした。鳥の皮の部分を使い、身はほとんど使わないという豪快さに、憧れを抱いたものです。そして必ずテレビに出ているタレントさんは北京ダックを食べて「美味しい!」と大きな声で言うのです。是非とも食べてみたいと、幼い頃からずっと親に訴えていましたが、いいお値段するんだから、バンバンジーで我慢しておきなさいと、なかなか食べさせてもらえませんでした。

しかし、僕が成長して大人になり、働くようになって、お金もある程度自由に出来るようになったら、親の気持ちがよくわかりました。中華料理屋に行って、北京ダックの値段を見てみましたが、一品にかけるような金額ではないのです。出せない事はないけど、一体僕の食事の何食分だろうと考えると、もったいなくて食べられないのです。やはり憧れは憧れのまま終わるのかなと思っていた時に、僕の家のすぐ近くに、中華料理のファミリーレストランが出来たのです。そこはチェーン店で、比較的リーズナブルな、中華料理のメニューが揃っているのです。もしかすると、北京ダックも入っているのかなと、僕は友達を誘って、その中華料理店に行きました。確かに僕が今まで行っていた店と比べると、全般的に価格が低めなのです。これは期待が持てると、メニューを探しました。そこには北京ダックの文字が。

そしておそるおそる値段を見てみると、僕の大体1.5食分程度のお値段です。これならば手が届くと思い、北京ダックのみを注文しました。ようやく憧れの食べ物にありつけると思った僕は、北京ダックが届くのが待ち遠しかったのです。そしていざ見てみると、それは本当にお上品な量でした。ギョーザの皮みたいなものに、数種類の野菜と、北京ダックをのせ、味噌をつけてくるんで食べるというシステムは、あまり馴染みがなかったのですが、いざ食べてみると、確かに美味しいのです。この店でこれだけ美味しいのであれば、高い店にいくとどれだけ美味しいのだろうと思うと、やはりまだ憧れざるをえないのでした。